■天気は快晴、参加者は110名
参加者の年齢層も幅広く、下は0歳児から最年長は75歳の方。ラブアース・クリーンアップin北海道2008に協賛いただいた企業から、ホーマック株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、明治安田保険相互会社のみなさんにも参加いただきました。
天気は植樹日和というよりも、夏のように暑い1日となりましたが、みんな、暑さに負けず頑張りました。カラマツ林の森の空気をすいこんで、鳥の声を聞きながら、自然の中での作業はとても気持ちいいものですね。
■札幌からの参加者は、バスで「トラストの森」へ
札幌発グループは、早起きしてテレビ塔北側に集合し2台のバスに乗り込みました。休憩ポイントの樽前パーキングエリアからは樽前山が・・・曇っていて見えなくて残念。「トラストの森」に近づくと、道は細く曲がりくねった砂利道に代わり、バスは慎重に進みます。自家用車で現地集合のグループには、道に迷った方もチラホラ。
■元気な子どもたちがたくさん参加してくれました
今年は、さらに賑やかな森づくりになりました。2年連続の「リバーネット21ながぬま」のみなさんはバスをチャーターして到着。札幌からは「東月寒少年消防クラブ」の子どもたちが、はじめての植樹に挑戦しました。
■さあ、まずカミネッコン作りです
カミネッコンはダンボールで作るリサイクルポットのこと。このポットが、北海道の厳しい気候から、苗を守ってくれます。
・湿式ポット カミネッコンの中に湿った新聞紙などを、木の棒でつめていきます。時間と力が必要です。できあがると、ずっしりと重たいです。
・乾式ポット カミネッコンに、ジャバラ状のダンボールを詰めます。こちらはとても簡単!
「北ぐにの森づくりサークル」のみなさんのご指導のもと、カミネッコンがどんどんできあがります。外側に樹が大きく育つように願いをこめたメッセージを書き、苗木と土を入れてできあがりです。
■風土に合った「在来種」の苗を植えています
今回は、アオダモ、ハルニレ、ミズナラ、カツラ、など13種の苗木を植えました。いずれも白老に自生する、在来種を植えています。在来種とは、その場所にもとから生息している動植物のこと。森に生えているものと同じ種類の樹を植えることで、森が、自然なあるがままの姿に育ちます。
参加者のみなさんには、植樹した樹についての資料をさしあげています。ラブアースの森オリジナルの樹木図鑑です。
■お待ちかねの森の昼食、今年は焼肉バイキングです
昼食は「NPO法人ウヨロ環境トラスト」のみなさんが準備してくださったバーベキュー。ラブアースの森づくり恒例の「白老牛試食」は大人気でした。高価な食材なので、おなかいっぱいとはいきませんが、おいしさを知っていただくことはできたようです。ウヨロ小屋のテラスには、ジンギスカン、地元で育った朝採りの新鮮野菜、魚、焼きたてピザ、トラストの森で栽培した肉厚のシイタケなどが並びました。森林浴をしながらの食事は格別においしいのです。
■午後はカミネッコンリレーから
さて、作業再開です。まず苗木を持って「ラブアースの森」へ。途中の小川で1人ずつ並んで、苗木に水を与えます。一方、トラックで運んだ苗木は、手から手へ、リレー方式で植える場所まで運びました。
「ラブアースの森」では、運んだ苗木を樹種ごとに分け、3個ずつ土に植える作業を行いました。午後の日差しが強く、炎天下の中での作業に、疲れを感じた方もいらっしゃったようです。
※エゾシカ被害はラブアースの森にも
ここ数年、白老でもエゾシカによる森への被害が多発しています。「ラブアースの森」も例外ではありません。昨年、一昨年に植えた苗の半分近くはエゾシカによって食べられたり、いたずらで芽をつぶされたりしています。
「植樹とエゾシカ対策は、同時に考えていかなければいけない」とウヨロ環境トラストの濱田さん。エゾシカの標的にならないように、植える位置を工夫するなど、実験をしながらの植樹となりました。
■主催/NPO法人北海道市民環境ネットワーク
■協力/NPO法人 ウヨロ環境トラスト・北ぐにの森づくりサークル・NPO法人もったいネット・明治安田生命保険相互会社
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