会員紹介


 



北海道林業技士会
[005] 2005.09取材時点の内容です

 林業技士制度とは、1978年に発足した森林の専門技術者を対象とする資格・登録制度です。2003年から(社)日本林業技術協会が認証する民間資格となりました。林業経営、森林土木、森林評価、林業機械、森林環境、林産、森林総合監理の7つの登録部門があり、2005年4月現在、全国に約7000名、北海道に約1500名の方がいます。森林施業の計画作成、治山・林道の調査設計、森林評価などを行う、森のプロフェッショナルたちです。

 北海道林業技士会は「道内林業技士会会員相互の連絡・協調・資質の向上と、地域の森林・林業の発展、市民や小中高生に対する森林環境教育に寄与すること」を目的として1998年に設立されました。現在、正会員193名、賛助会員19団体で構成されています。

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 林業技士会の活動にもっとも身近に接することができるのが、NHKラジオ第1放送の番組「北海道もぎたて情報便」の中で、毎週水曜日・午前7時49分頃から放送されている「北海道森林(もり)物語」です。内容は、森づくりに励んでいる人、森のはたらきや森と動植物の関係を研究している人など、さまざまな形で北海道の森に係わっている方のお話を中心に構成されています。2005年度は毎月1回〜2回を北海道林業技士会が担当しており、森を愛する市民や森の保全に関わる職業の方への貴重な情報源となっています。2003年、2004年の2年分の収録を一冊の本にまとめた書籍「北海道森林物語」(2005年3月発刊・発行者 北方林業会)も出版されました。

森林体験学習の指導や講師派遣も役割のひとつです。札幌市近郊の小・中学校の森の学習(総合学習)や北の森21運動の会主催の市民を対象にした森林体験学習イベント「簾舞の森にふれ、まなぶ」(札幌市南区)などに講師を派遣しています。

昨年の台風で、野幌森林公園の「森の王様」と呼ばれていた樹齢150年のトドマツが倒れました。事務局長の西川瀞二さんは、野幌小学校の子どもたちと一緒に、開拓を見守ってきたこの大樹の最後の姿を観察し、自然の厳しさと森の命について考える学習を行ったということです。

(2005年9月取材の内容です)

森林体験学習風景

「森の春の日」の催しで講師をつとめる
(野幌小学校)



書籍
「北海道森林物語」
社団法人

北海道林業会発行


団体データ

●名称
北海道林業技士会
詳しくは→会員団体概要

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